団子サッカー②
前回も書いたとおり、小学3年生くらいまでは団子サッカーやむなしです。
先日アニメ「ブルーロック」を観ました。
フォワードしかいないので、最初団子サッカー(ちなみに高校生ですよ)、ある選手が一人でドリブル突破してゴールを決めていました。
秩序がないので小学校低学年と同じサッカーだなと思いながら観ていました。
未就学児、小学校低学年はこのようなサッカーになりがちです。
うちのボウズが小学校入学前に通っていたスクールでも、そんな感じです。
一握りの子(コーチの息子)がドリブルして点とって一人舞台、その他は団子サッカー、一握りの子を絶賛するコーチ、そんなスクールでしたので、私は見ていて非常に不愉快でした。
私自身がそれに疑問を持っていたので保育園の年長から別の大手スクールに通いました。
私はパスサッカーをやってほしかったのでそういった指導をしてほしいと願っていました。
ですがその大手スクールもミニゲームでは団子サッカープラス個人突破は変わらずでした。
ただ前のスクールと違い、プレーの良いところがあればどの子に対してもコーチが褒めてくれていたので、うちのボウズも活躍できなくても楽しく通っていました。
私は「1人がドリブル突破して点を取り試合を決めるのは小学校3年生まで」ということに最近気が付きました。
小学6年生で170cmあった城彰二や3学年飛び級の宇佐美貴史ならいざ知らず、普通の子は小学4年生くらいから個人で打開できなくなってきます。
その子たちは今までうまく行っていたのに思ったようにできなくなり、精神的に不安定または投げやりなプレーが目立つようになります。
元々守備が得意と言っていたうちのボウズが、そういった子たちを守備で止めるような場面も増えてきます。
小学4年生以降は、よほどでない限り個人で勝敗を決するようなことは減ってくると思います。
そうなると、個人のドリブルではなく、パスをつなぐが重要になります。
パスサッカーに必要なこと、それは「止めて蹴る」です。
ボウズの通っているスクールでも、上手い子と下手な子の決定的な差は「きちっと止めてきちっとインサイドで蹴ることができるか」です。
今度紹介するケンゴアカデミーでも紹介されていますが、止めて蹴るはサッカーする上での基本中の基本です。
うちのボウズは小学1年生くらいから止めて蹴るを一緒に練習しました。
理由は、私自身がこの重要性を現役時代考えたことがなく、このDVDで大切さを痛感したからです。
はっきり言って、小学校低学年は止めるのもパスもすごく雑で話にならないレベルです。
うちのボウズも狙ったところに蹴れない、次蹴りやすい所に止められない、こちらとしてはストレスだらけでした。
でもボウズは私との「止めて蹴る」が楽しかったようです、他の練習より。
いうなれば、野球の「キャッチボール」と同じかもしれません。
スクールの練習を見ていても、下手なグループにいる子たちは「止めて蹴る」ができません。
その子たちは止めることはもちろん、インサイドキック自体ができなかったり狙ったところに蹴ることができません。
次蹴る所にトラップするなんて無理です。
うちのボウズは今、スクールのミニゲームでアシストしたり点を取ったり相手を止めたりと本人的に楽しくやっています。
その中で本人の核となっているのは、「止めて蹴る」だと私は確信しています。
止めて蹴るができないと、楽しくサッカーすることができない、今後これが常識になってくるでしょう。
ボウズのプレーを見て、私が高校時代サッカーを楽しめなかった一因はこれかなと、改めて「止めて蹴る」の大切さを気付いた今日この頃でした。
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こちらも参考になれば。